突然ですが、私は休むことを苦痛に感じるタイプの人間です。
おそらく自己肯定感の低さに由来するもので、忙しい=自分は必要とされている!、暇=自分は不要なんだ、、という思考回路かと。これ、傍目に見るとめちゃめちゃヤバいやつですが、物は言いようというか、「忙殺されなければ別にいいんじゃない?」って思うんです。
最近は、積極的に休息を取ろう!みたいな考え方が主流ですよね。もちろんこの考え方は大賛成なんですが、ここで「え、別にわたし休みたくないけど」という人、そう、私のことです。「休みたくないけど休まないと周囲から白い目で見られるから休もう......」このマインドで心身が休まるはずがなく、休んでるはずなのに疲れていき、そのギャップにまた苦しむ。じゃあ休まず動き続ければいいのか?当たり前ですが、それもまた違います。
今回は、その葛藤に折り合いをつけるまでの分析を備忘録および目標設定の前談として、まとめていきたいと思います。
はじめに
まず前提として、目標設定において自分を知るというのはとても大事です。絵に描いた餅は食べられないし、登りたくもないエベレストに登るのは命を擲つようなもの。
私は今までも、大きな目標を掲げては達成できず、自己肯定感を下げ続けてきました。でもそれは、自分自身のことを理解できていなかったからにほかならず、「自分が自分の一番の理解者になる」ということは、この先もずっと課題であり、目標です。
無料でできる診断を使って自己分析してみる
MBTI診断・エニアグラム診断
これについては、SNSなどで見かけたことがある人も多いと思います。質問に答えていけば、自分の特性にあわせてタイプ別に分類してくれるテストですね。無料で読める内容だけでも十分満足感はありますが、私は課金して、有料PDFも読みました。
この手の診断のありがたいところは、自分の欠点を自分のせいだ、と思わずに済むところだと思います。例えば私(ENFJ)の弱みとして、以下の点が挙げられていました。
・全ての間違いを正そうとする
・自分の価値観と反する価値観を持つ人にショックを受ける
・他人を啓発しようとする行動が上から目線に見られることがある
・他人の問題を自分の問題のように感じて疲れてしまう
思い当たる節がありすぎて一周回って恥ずかしくなりました。中学生の頃、運動部の部長をやっていましたが、「そんなに頑張れない」「ついていけない」と言われ、泣きました。「偉そう、調子に乗ってる」と言われ、身の振り方に悩んだことも数知れず。でもこれは私の"性格"の問題ではなく、"特性"によるものなのです。
今度は逆に、強みを見てみましょう。
・自身も強い意志を持っているが、他人も自己表現できる重要性を理解している
・困難な状況だろうが責任を全うする
・前向きな変化の力になりたいと強く願っている
なんかえらい責任感の強い、リーダー気質のような気がしてきますね。
このように、誰しも得手不得手はあって、それは特性によるところが大きい。さらに、自分の特性が理解できてくると、他人の特性にも気付けるようになってくる。ここが理解できずにどうにもならなかった人間関係がたくさんあるなと思い至るわけですが、その思考がもうENFJっぽくて面白いですね。
参考までに、エニアグラム診断というものもあって、私は献身家でした。セカンドオピニオンのような感覚で、こっちの診断結果も参考になりました。
ストレングスファインダー®︎を活用してみる
知る人ぞ知る、自己分析といったらこれ、の本がこちら。就職活動の際に用いられることも多いらしいので、読んだことがある人も多いかもしれないですね。
STRENGTHS(強み)を見つけよう、というわけですが、意外と他の特性を読んでみるのも面白い。私は改訂前のバージョンで読んだので直訳的な日本語に苦戦しましたが、新版も興味あるので、機会があれば読み比べてみたいです。
自分理解ワークBOOKを活用してみる
転職活動の事前準備として読み、想像以上に有益だったと感じたのがこの本。実際に手を動かしながら進めていけるので、達成感も大いにあって良かったです。
個人的に良かったと感じた部分を、少し詳細に紹介します。
好き=得意ではない
これ、なんとなく理解していても、じゃあ何?と問われるとうまく説明できなかったのですが、とてもわかりやすく言語化されていました。何より、"好き"の先にある幻滅の話がぐさっときましたね。よく、好きなことを仕事にする是非について語られますが、私自身、過去に"好き"を仕事にして走りすぎてぶっ壊れました。好き(情熱)だけではどうにもならないことも往往にしてあり、得意(他人より秀でていてストレスを感じにくい)を理解し、それに合ったスキル(後から身につけられるもの)を手に入れていくことが近道だと、気づかせてもらいました。
他人から見た得意を挙げるワークもあり、私は夫氏に協力してもらいました。回答としては、「計画力とミーハー力がすごい」とのこと。特に意識してやっていたことでもないので、なるほど自分の得意とすることを自分じゃ理解していないってことなのかなと。
気軽にこんな話する相手がいないよ〜って方は、ぜひ一緒にやりましょう。
他人のためは自分のため
先にも述べた通り、私はENFJであり、献身家です。誰かに何かしてあげたい、おせっかいな特性が強いのですが、他人や社会に貢献したと感じた時、ドーパミンが出て幸福度が上がるそうです。できることなら一生ドーパミンを浴びていたいですが、本の中では他人のためになりたいという観点で物事の選択をする危うさが説明されていました。この説明もとても感銘を受けたので、興味がある方はぜひ読んでみてください。私はそのもう先で紹介されていた、目的達成のサイクルを取り入れることにしました。目的を持つ→達成努力→達成→目的をグレードアップと、PDCAのようにどんどんサイクルを回していくもので、これと先の記事で紹介した手帳で夢をかなえる全技術で学んだ目的達成プロセスの細分化が、私の目標管理のベースになります。
短所→長所への言い換え
なんとなく、学校生活のなかで数回やったことがあるように思うのですが、今改めてやってみたら想像以上に楽しかったので、余談として紹介します。
熱しやすく冷めやすい → 行動力がある(切り替えが早い)
周りに流されやすい → 他人を尊重できる
器用貧乏 → オールラウンダー
八方美人 → 協調性が高い
承認欲求が強い → 向上心がある、努力を惜しまない
どうですか?マジでものは言いようですよね。自分のことを表現するとき、下げる表現をするよりも上げる表現をした方が気分がいいというのは、自己満足のように思えて相手にとっても同じです。自分なんか、、と言い続けてる人のことを尊重し続けるのは苦しいもんです。共感はしてあげられるかもしれないけど。
このほかにも、まず行動してみることの落とし穴、人間の意思決定の仕組みなども参考になりました。一つ一つの論説を読んでいくのは大変ですが、こうやってわかりやすくまとめていただけると本当にありがたいですね。
自分の理想との折り合いの付け方
さて、ここまでの流れで私は、自分がどんな特性なのか理解を深めました。
そして、休むことが苦痛な理由はもはや特性なので無理して休もうとはせず、その代わりに次のように目標を定めました。
①自分の行動量を他人に押し付けない
②常に自分の体調に気を配り、自分の無茶や勝手で体調を崩さない
③やみくもに動き続けるのではなく、目標達成から逆算して行動する
HPやMPの回復スピードは人によって違うと思います。つまり、他者を比較材料にする時点で間違っていると結論づけました。ただ、それは他者に対しても同じことで、自分の回復スピードが他人に当てはまると思い込まないこと、押し付けないこと。MBTI診断結果でも書かれていたことです。
次に、結婚・出産し、常々自分の体は自分一人のものではないと痛感しています。自分が体調を崩すことで、何らかのウイルスに感染し、家族に移してしまうかもしれない、看病も楽ではありません。もちろん、双方の職場に迷惑をかけてしまう可能性もあります。どこからが無理なのか、線引きをしっかりできるのが大人かな、なんて最近は考えます。
最後に、動き続けるだけならそれはそれでいいかもしれませんが、中身が伴わなければ時間と体力を浪費するだけです。これは効率厨として見逃せません。毎分毎秒、目的を持って行動したい、都度手を止めることなく行動に移していくには、目的と達成のプロセスが必要です。これが、私が今、目標管理にこだわる理由です。
最後に
長くなりましたが、己の思考は日々アップデートされていきます。解像度が上がることにより、過去の自分の考えや文章が稚拙だなあと思うこともあると思います。そうなったら素敵じゃんねと思う夜長でした。仕事の休憩時間とかにコツコツ書き溜めたので、マジで休むの下手だと思う。あと文章長いからポスト分けても良かったかも。ま、いまさらか。